ジョグジャカルタ
ジョグジャカルタはインドネシアで有名な町の1つです。なぜなら、1991年に世界遺産に登録された「ボロブドゥル寺院遺跡群」「プランバナン寺院遺跡群」が近くにあるからです。そのため、観光設備も十分整っており、宿泊や食事に困ることはありません。インドネシアへ旅行すると言えば、バリ島かジョグジャカルタのどちらかと思います。 僕らは朝6時頃、ジャカルタからの夜行列車でジョクジャカルタに到着した。明け方ということで少し寒かった。ジョグジャカルタは観光地なのですごい大きい駅かと思っていたのだが、意外と小さく、お世辞でもきれいとは言えない駅だった。とりあえず、駅前の屋台で朝ご飯を済ませ、ボロブドゥル行きのバスターミナルまでベチャ(シクロ)に乗って行った。 ジョグジャカルタからバスを使って約1時間でボロブドゥルに到着した。有名な観光地ということもあり、バスターミナル前の屋台の客引きが多かった。僕らは客引きを振りきり、ボロブドゥルの中へ入っていった。一本道を進んで行くと、目の前に巨大なボロブドゥル寺院が現れた。ボロブドゥルは高さ42m、最下部は124m×124mに及ぶ世界最大の仏教遺跡で、近づいてみるとその大きさに驚かされる。1番上の写真と左の写真をみれば、その大きさを分かってもらえると思う。とりあえず、1番上を目指してゆっくりとのぼり始めることにした。途中の壁には精巧なレリーフや文字が刻まれており、頂上付近にはストゥーパが70以上もある。頂上まで行くと観光客がたくさんおり、記念撮影をしている人もおればレリーフを見ている人もいる。ここがこの辺りで1番高い場所のため360度見渡すことができるが、ボロブドゥルがある辺りはかなり田舎で、辺りを見まわしてもあるのは田畑くらいだ。「ストゥーパの1番上で願い事を叶えながら15周すると願い事が叶う」と現地の人が言っていたので早速やってみることにした。ラスト1周という時に、別のインドネシア人が「半時計回りだ!お前らは間違ってるぞ!」と言われ、また15周も回るのが面倒臭かったので止めた。 ボロブドゥルを出ると近くの屋台で昼ごはんを食べることにした。インドネシア料理で有名なナシ・ゴレン(インドネシア風チャーハン)とミー・ゴレン(インドネシア風焼きそば)を注文した。やきそばがとても好きな僕にとっては少し塩辛いがとてもおいしかった。食事が終わるとジョグジャカルタ市内に向けバスに乗り込んだのだが、10分たっても20分たっても出発する気配がない。どうやら乗客でいっぱいになるまで出発しないらしいのだ。そんなに待って入れなかったので「早く出発してくれ」と何度も言うとすごい嫌そうだったが出発してくれた。ジョグジャカルタに到着するとプランバナン行きのバスターミナルまでベチャで向かった。 ジョグジャカルタからプランバナンまで約30分程度で行くことができた。バスを降りると目の前にはプランバナンがあった。このプランバナン寺院はボロブドゥル寺院と違ってヒンドゥー教寺院なのですごい楽しみだった。僕にとってヒンドゥー教寺院は初めてで、どのようなレリーフがあるのか見たことがなかったからだ。ボロブドゥルほど大きくはないが、ヒンドゥー教寺院として東南アジア最大規模らしい。左上の写真はプランバナンでボロブドゥルとは全く違うというのが分かると思う。 時間があったので馬車に乗り、サンビ・サリ寺院に向かった。馬車は農家を通りすぎ、田畑の間をどんどん進んで行く。馬車の運転手の家があるのか分からないが、彼は農家のおばさんとあいさつをしたりする。素朴でとてもよく感じた。約20分後、サンビ・サリ寺院(左の写真)に到着!ここは1966年に火山灰の中から発掘されたヒンドゥー教寺院だ。これが全部火山灰に埋まっていたのには驚かされた。そのためか周囲より6m下に建っている。本当に埋まっていたのかと思うほど意外と大きい寺院だが、観光客は僕たちだけだった。 サンビ・サリ寺院を見た後、ジョグジャカルタへバスで向かった。ジョグジャカルタで宿を探すつもりだったが、バスを降りると長距離バスターミナルだった。客引きが「ジャカルタ行きのバスに乗れ!今日最後の夜行バスだ。」と声をかけてくる。体力的には限界だったが、友達と話し合った結果ジャカルタまで戻ることにした。僕らは出発時刻を聞き、バスターミナル周辺で晩ごはんを食べ、トイレで歯を磨いてバスに乗り込んだ。2日間風呂に入ってなく、赤道直下ということもあり座席はとても狭かったが、疲れていたせいかすぐに眠りについた。