ダンプス(Dhampus)
ネパールといえば山登り(トレッキング)だと思う。あのヒマラヤ山脈が目の前にあるのです。「トレッキングはしんどいから嫌だ」と思っている人は結構多いと思います。実際、僕もそうでした。けれども、このダンプスという村は、日帰りができるくらい近い村であるため、初心者でも気軽に楽しめます。ポカラというリゾート地で有名な場所があるのですが、そこは標高約900m。そこから半日程度で約1799mのダンプスまで来ることができるのだ。ここは、僕がネパールで一番気に入った場所です。たった半日でこんなに景色が変わるのかと思うほどだ。 僕らはバスでフェディに向かったのだが、料金が安い(約30円くらい)ということでバスの天井にある荷台に乗った。2月のはじめにここを訪れたというのもあり、荷台はかなり寒かったがとても楽しかった。フェディに着くと他の国の旅行者が、ガイドとポーター(荷物を持つ人)を雇い、本格的なトレッキングをしようと準備をしていた。さすがに、僕らのような1泊2日の荷物ではなく、食料や水まで備えていた。トレッキングも本格的にするならガイドは必ず必要で、何人かグループになって行動した方がいいそうだ。この国には山賊がおり、毎年死者が見つかっているという・・・。山賊は新婚夫婦のかっこをしている場合もあるので注意しなければいけない! 左上の写真を見たら分かると思うがフェディからダンプスまではかなり急な階段だ。登り口に杖が(約20円)で売ってたので買って登り始めた。みなさんももし行くなら、この杖は絶対に買ったほうがいいですよ。あるほうがだいぶ楽になる。登り始めは結構肌寒かったが、途中から半袖で十分!運動不足のためか5分に1回くらい休憩をした。休憩していると50歳くらいのネパール人のおばさんが、30kgくらいありそうな大木を背中に背負い、休まずどんどん登って行くのを見ると、本当に情けなかった。 しんどかったが、その村で僕らを待ち受けていたのが見事なくらい素晴らしい景色。冬が終わろうとしていたので雪もきれいに残り、僕らはしばらくその景色に見惚れていた。ダンプスには展望台があり、そこから見るマチャプチャレは最高!山をゆっくり見る前に泊まるロッジを値段交渉をしようと思い、1件目でいくらかたずねると、なんと日本円で約60円!さすがに値切らずにそのロッジへ泊まることにした。そこの人はとても親切な人で居心地が非常に良かった。1日中、左の写真のようにチャー(ミルクティー)を飲みながら山を見ているだけだったが、飽きることもなく、心が穏やかになっていく。夕方になると、小さい村ということで、外国人が珍しいのかダンプス村にある小学校帰りの子供たちが集まって来たので写真を撮ってあげた。この村から見るSun Setは格別にきれかった。 山の上は夜になると何もすることがなく、晩ご飯を食べ終わるとロキシーというネパールの焼酎をみんなで飲んでいた。これはきついお酒だが、かなりおいしいかった。夜、外に出ると標高が高いせいか、月が近くに感じ、街灯がなくてもとても明るく感じた。これには本当にビックリした。 翌朝、6時に起きてSun Riseを見に行ったのだが、雲が多くあまりきれいに見えなかったのが残念だった。1泊2日の予定できていたため、2日で帰るのだもったいない気がした。次行く時は、もっと宿泊日数を延ばしたいものだ。 最後に一つだけ言いたいのだが、山の上は非常に水が貴重なので、もし訪れることがあれば無駄使いは絶対にしないように!