バンコク(Bangkok)
タイは僕が1番初めに訪れた国だ。その首都バンコク。1度行った人の多くは何か不思議な魅力を感じ、もう1度行って見たい国になってしまうと思う。ちなみに僕は4回訪れている。タイは東南アジアの中では先進国になり、ここ数年で経済はかなり発展しており、数年前に行われた「バンコクアジア大会」の開催をきっかけにハイウェイ建設など国家体制で発展をすすめている。 旅行当日、関西国際空港のマクドナルド前で友達と待ち合わせをしていた。みんな大きいバックを背負い、初めての海外旅行という不安と期待でいっぱいになりながら出発の4時間前に集合した。なぜこんなに早い時間に集まったのかというと、往復の飛行機の日時は決まっていたものの、バンコク以外どこに行くかなど全く決まっていなかったので少し決めよう!ということがあったからだ。約2週間の予定をガイドブックを見ながら「ここへ行ってみよう!」と適当に計画してバンコクへ向けて旅立つことになった。 初めての海外旅行ということもあり、事前に日本から「Classic Loyal Hotel」というホテルを予約しておいた。初めての海外旅行という恐怖感でいっぱいの中、空港の外に出ると「HEY、TAXI!!」という掛け声をかけるタイ人が数十人いた。その恐怖にビビって、空港内にあるPUBLIC TAXI(公共タクシー)でホテルまで送ってもらうことにした。 1泊目の宿ということで1人日本円で6000円も出したというのに、あまりきれいではないホテルだった。まず、汗をだいぶかいたのでシャワーを浴び、疲れてたせいもあるのかすぐに眠ってしまった。 朝起きると荷物をまとめてバンコク市内中心部へ向かうことにした。バンコクではバスが市民の足となっており、バスを乗りこなすことができればどこにででも行くことができるのだ。バスもエアコンバスやミニバスなど何種類かあるのだが、エアコンなしのバスにいつも乗り込んで移動をしていた。料金も3.5B(約10円)と安く、市民の足として使われるのは分かる気がした。 僕らはバスに適当に乗り込み、寺院が見えたので途中で降りてみることにした。降りたところは民主記念塔の近くにあるワット・ラチャナダーという寺院だ(左上の写真)。タイでの初めて入る寺院だったのでとても興味深く、じっくりと見てまわった。この寺院は上にのぼることもでき、バンコク市内の景色も楽しむことができた。バンコクという都市は発展途上国というイメージがあったのだが、寺院から眺めた景色には高層ビルがたくさんあったのでとても驚いた。 空港で決めた予定ではプーケット島に行くことになっていたので、早速プーケット行きのバスが出ている南バスターミナルへ向かうことにした。南バスターミナルは民主記念塔からバスで20分くらいで行くことができる場所にあった。バスターミナルに着くとチケット売り場はすぐに見つかったのでチケットを手配したのだが出発は夜の5時!出発時刻まで6時間ちかくあったのでバスターミナル周辺をウロウロすることした。 ちょうどお昼時ということもあり、昼ご飯を食べようとしたのだがタイでの初めての食事になるのだ。屋台で食べるとおいしいなどということを知らなかったので、近くの庶民的なレストランに入ることにした(右上の写真)。そこではタイ風焼き飯などを食べ、ビールも飲み、贅沢な昼ご飯となった。日本では昼からビールを飲むことがなかったので、「外国に来てる!」というのを実感した。 その後、バスターミナルから1kmくらい離れたところにデパートがあったので、その中で時間を潰すことにした。外国のデパートっていうのは面白いもので、その国で流行しているものが一目で分かる。また、おもちゃ売場に行くとドラえもんなど日本のアニメキャラクターなどが陳列されているので全然飽きない。これ以来、時間があると行った国々ではデパートなどに行くことにしている。 出発時刻前に戻るとすでにバスが到着していた。ガイドブックによると「夜行バスは睡眠ジュースを飲ませて金品を取る人がいるので注意!」などの犯罪例をもとに注意を呼びかけていた。初めての夜行バスということで緊張しながらバスに乗り込んだ。3人いたので友達2人は隣同士に座り、僕はタイ人の親子(子供は小さかったのでひざの上)と隣になった。1人ですることもなかったので、隣のお母さんとしゃべったり、窓の外を見ているうちに眠ってしまった。続きはプーケット編で・・・。 プーケットからアユタヤに行き、そしてバンコクへ列車で戻ってきた。ファランポーン駅に到着し、荷物が重いということもあったので先に僕らは宿探しをすることにした。バンコクへ再び戻ってくるまでに日本人旅行客からバンコクの情報を聞いて帰ってきたので、その情報をもとに安宿が集まっているカオサン通りというところへ向かった。ここは世界中からバックパッカー(リュック1つで旅行する人)が集まっており、安宿だけでなく、安い屋台、コンビニなど生活する上で便利な立地にあるのだ。 このカオサン通りの1本通りをはずれた通りに「Sawasdee House」という安宿を見つけた。ここはシングル120B(約400円)と安く、数年前にOPENしたばかりのようでとてもきれく、とても気に入ったのでここで最終日まで(5泊)泊まることにした。部屋はベットとファンと鏡しかなく、窓は100cm×20cmの小さい窓だけなのだ。もし火事になったら逃げることもできない部屋だった。右下の写真は部屋の写真なのだがなかなかきれいでしょ!とても気に入ったので、4回タイに訪れたのだが4回ともここのゲストハウスに泊まっている。 まず、カオサン通りを歩いてみることにした。通りにはご飯を食べることのできる屋台、飲み屋、服屋、コンビニエンスストア、銀行、ホテル、海賊版洋楽カセットテープ売り、海賊ブランド服、海賊高級腕時計などなど様々な店が並んでおり、見てまわるだけでも楽しい通りだ。飲み屋で飲んでいると売り子が旅行客目当てに色々売りに回ってくる。1度ミラーボールを売りに来たことがある。「こんなん誰が買うねん!」とみんなで言ってたのだが、買う欧米人が結構いるのだ。 翌朝に向かったのはワット・プラケオと王宮だ。ここのワット・プラケオだけでなくタイの寺院すべてに関して言えるのだが、短パンやサンダルなど肌を露出する服装をしていると入場できないのだ。その情報はガイドブックに載っていて知っていたので暑い中、靴を履いてワット・プラケオに向かった。ここはカオサン通りから15分くらいかけて歩いて行くことができ、125B(約450円)で中に入ることができた。入場後、すぐに持ち物検査と金属探知機による所持品検査が行われてびっくりした。タイの寺院は日本と違って金色がとても多い。土台の部分はよく見てみると、小さいタイルを張り合わせて模様を作っていたり、本堂にあるエメラルド色に輝く仏もあり、エメラルド寺院と呼ばれていたり、左上の写真のように仏像も日本と違って横に寝ていたり、日本の寺院では考えられないようなことが当たり前のようにある。 その他にもワット・ポーなどいくつか寺院を回ったのだが、タイに4回訪れて4回行っている寺院がある。それは左下の写真に写っているワット・アルンだ。知っている人は知っていると思うが、ワット・アルンは三島由紀夫の小説「暁の寺」の題材になっていて、朝日に輝く姿と夕景に浮かび上がるシルエットが美しいのだ。僕自身、本は読んでいないのだが夕方は本当にきれいだ。 他にも訪れる度に必ず行く場所がある。それは「World Trade Center」というデパートだ。ここはZEN・World Trade Center・伊勢丹がくっついていて1日かけてもまわりきれないくらいの広さがあるのだ。長期旅行者は日本が恋しくなるとここに来ればいい。ここには紀伊国屋書店、すかいら〜く、和食店、TowerRecord(日本の曲が視聴できる)などの店舗が入っていて、本屋ではマガジンなどの週間漫画を立ち読みすることもできるのだ。 3回目にタイに来る時、大学のゼミの友達が同じ時期にタイに来るということで「現地待ち合わせをしよう!」という計画を日本で立てた。おそらく無理だろうと思っていたが、日にちと場所(Sawasdee House)を決め、時間は全く決めずにそれぞれ出発した。待ち合わせ当日、僕らはパタヤで海水浴をし、夕方にバスでバンコクのバスターミナルに戻ってきた。バスターミナルからトゥクトゥク(1番下の写真にある3輪バイク)に乗り、カオサン通りに到着した。Sawasdee Houseにチェックインして近くのセブンイレブンにミネラルウォーターを買いに出ようとしたら待ち合わせを約束していた友達に声をかけられた。異国の地で会うというのは不思議と感激するもので、早速晩ご飯がてら飲みに行くことになった。友達はスコータイ〜アユタヤを回ってバンコクに来て、翌日日本に帰る予定だった。僕らはインドネシア〜シンガポール〜マレーシア〜タイと回ってきたので、お互いの旅話でかなり盛り上がった。右下の写真は記念撮影! 長くなったのでその他に行った場所をいくつか書きます。 <タイ式マッサージ> 友達と2人で飲んでいたのだが、友達はカオサン通りをブラブラすると言ったので、僕も1人でブラブラすることにした。裏通りを歩いていると日本人旅行客に人気のある「Green Guest House」というゲストハウスがあり、そこが経営しているタイ式マッサージの看板が目に飛び込んできた。日本人旅行者に「タイのマッサージは気持ちがいいよ。」と聞いてたので、30分80B(約250円)だったのでやってみることにした。靴下を脱いでベットでうつ伏せになると、マッサージのおばさんが僕の上に乗り、頭のてっぺんから足のつま先までマッサージをしてくれるのだ。特に肩の部分は重点的にやってくれて本当に気持ちよかった。こんなにやすいのならまた行きたいものだ。 <ムエタイ観戦> タイの国技ムエタイ(キックボクシング)は旅行客の定番になっている。僕は格闘技には興味がないのだが、みんなが行ってみたいということで見に行くことにした。バンコクには2ヶ所ムエタイスタジアムがある。ラーチャダムスタジアムとルンピニスタジアムだ。それぞれ開催日が違うので、当日開催していたラーチャダムスタジアムへ向かうことにした。カオサン通りから20分くらいかけて歩いていくと、スタジアム前はすごい人だった。まずチケット売場に行き、せっかく来たのだからとリングサイドの席を800B(約2500円)買うことにした。試合開催まで時間があったので外の屋台でご飯を食べてから席についた。スタンドに座っている観客は選手が入場するたびに騒ぎ始める。というのもタイではムエタイは賭け事としているからだ。選手が入場すると決まった踊りをする。これがまた長いのだ。試合が始まっても僕らが想像していたKOシーンっていうのは全くなく、接近戦になっても殴らずに蹴りにいくというものであまりおもしろいとは思えなかった。 <スネークファーム> タイで1人で行動してた時、ガイドブックを見ているとスネークファームという言葉に目が止まった。なぜなら僕は蛇がこの世で1番嫌いだからだ。人間不思議なもので「怖いもの見たさ」という言葉があるように見てみたいという気持ちが強くなり、行ってみることにした。ここはただの蛇のショーだけではなく、毒蛇の血清を研究する世界第2位の規模を誇る機関なのだ。ショーでは飼育係vs毒蛇の対決ショー(ショーは1日2回)や毒蛇の牙から毒を採取したりする。最後には「蛇はこんな大きいものまで飲み込みます」というショーで蛇に鶏肉を無理やり3本つっこんでいた。その他にもいくつかの小屋の中に何十匹かの蛇を飼育しているのだが、暑くて蛇は動かなかった。