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アテネ(Athina)
交通手段 |
飛行機 |
ウィーンから約3時間30分。 |
バス |
空港から約1時間。 |
鉄道 |
オリンピアから5時間30分。 |
ギリシアと言えば、アクロポリスなどの建造物、ギリシア神話が非常に有名なところです。「アテネのアクロポリス」として1987年に世界遺産に登録されており、観光客も年々増えているそうです。ギリシア神話が有名ということもあり、1度行ってみたいと思う人が多いのだと思います。
朝、6時30にタイを経由して空港へ着いた。空港を出ると「Hey!TAXI」という声がかかるのかと思っていたのだが、誰も声をかけてくれない。アジアとは全然違うので少し寂しい感じがした。バスでアテネ市内に向かい、シンタグマ広場近くで降りると丘の上にアクロポリスが見えたので、朝早いが行ってみることにした。アクロポリスの入り口に着くまで町の裏路地を歩いていたのだが、テレビでしか見たことのないようなカフェテリアがずらっと並んでいた。まだ準備中の店ばかりで入ることができなかったが、「ヨーロッパに来たぞ!」という感じがした。
シンタグマ広場から約10分くらい歩くとアクロポリスの入り口につき、僕たちは国際学生証を持っていたため、約500円でアクロポリスへ入ることができた。入り口から少しのぼると、アテネ市内が一望でき、本当にいい眺めだった。横にはあの有名なパルテノン神殿が建っており、紀元前に完成したとは思えないくらい見事に残っている。どの角度から見ても素晴らしかった。けれども、僕らが行った時には保存のための工事中だったので、あまり近くによって見ることができなかった。アクロポリスはギリシアで1番有名ということもあり、観光客が非常に多かった。僕はここへ来るまで、写真や本、メディアを通じてしかアクロポリスについてもちろん知らなかったが、沢木耕太郎の「深夜特急」という有名な本があり、そこの一節に「信仰の地として生きるのでもなく、廃墟として死にきるのでもなく、ただ観光地としてぶざまに生きていることを恥じているようであった。」という言葉を思い出した。この言葉は非常に印象的で確かにそのように感じた。それまでアジアを旅行していたのだが、多くは信仰の地として今なお残っているからだ。
その後、まず僕らがやらなければいけなかったことがあり、それは次の目的地であるエジプトまでの航空券を取ることだった。それと、計画ではエジプトからギリシアに帰ってくるとロドス島へ向けて船で行く予定だったので、ついでにその船券も一緒に取ることにした。エジプトまでの航空券は出国税込みで約4万円、ロドスまでは2等で約3500円もした。かなりの出費だったが、日本で予約するよりもかなり安かったので仕方がなかった。チケットを取った後、昼ご飯を食べるために店を探して歩き回った。ヨーロッパには屋台はないらしく、シンタグマ広場にある「everest」というホットドック屋の店で食べた(約250円)。これはかなりおいしかった。
その次に向かったのは、あの有名なアテネ競技場。この競技場で1896年、第1回オリンピックが開かれたのである。この競技場はだいぶ手を加えられ、地面はかなりきれいになっていたが、まわりの観客席などはそのまま残っていた。やはりオリンピック開催の地ということもあり、競技場内を走ったりしてトレーニングをしている人が結構いて、見ているだけでも面白かった。左の写真がオリンピック競技場。
その後は宿泊先のユースホステルに向かった。友人から「ギリシアの宿は高いからユースホステルに泊まった方が安いよ」と聞いていたため、日本からユースホステルを予約しておいたのだ。1泊1人約500円くらいだ。部屋はなかなかきれくて、4つのベットと4つのロッカー、そしてシャワーとトイレがついていた。立地場所はなかなか良く、ここを基点にアテネ観光をするのに最適な場所だった。アテネにはユースホステルは1件しかないのだが、僕らの泊まっていたユースホステルの前にも汚いユースホステルがあった。よく見ると看板の下に「PRICE」と書いていた。つまりユースホステル料金!ギリシアでもアジアみたいなインチキ商売をやっているのにびっくりした。
二日目、せっかくギリシアに来たのだからエーゲ海へ泳ぎに行くことにした。目的地はブーリャグメという海水浴場。バスはザピオン展示会場前から出ているので、路上で売っているパンをかじりながらバス停へ向かった。バス停はすぐに見つけることができたが、乗るバスをなかなか見つけることができなかった。近くに歩いていたギリシア人に聞くと、どうやらガイドブックに書いているバス番号が間違っていることが分かった。バスのチケットの売っている場所が分からなかったので、結局、無銭乗車で海水浴場へ向かうことになった。バスは海岸線を走るのでとても気持ちよかった。どこがブーリャグメ海水浴場か分からなかったのだが、観光客がたくさん降りるバス停で僕らも降りることにした。
やはり降りたところは海水浴場だった。日本では考えれないことなのだが、入場料として約300円とられた。その代わり、シャワーがついており、椅子や机、パラソルなどもお金を出さずに使うことができるので仕方がない気がした。海の水はとてもきれく、まるで川のような透明感があった。空が曇っていたため、寒くてあまり泳げなかった。でも、椅子に座ってエーゲ海を見ながら2時間くらいだけだがゆっくりした。ここの海水浴場にはアジア人観光客は僕らだけで、その他は北欧っぽい人たちが多かった。そのため、みんな泳ぐというよりは日焼けに来たっていう感じでずっとビーチにいた。帰りもバスで帰るのだったが、行きと同様バスのチケットの売っている場所が分からなかったので、また無銭乗車をして帰ってしまった。
その他に行った所と言えば、リカビトスの丘!このリカビトスの丘はアテネで1番高いところで、アテネ市だけでなくエーゲ海まで見渡すことのできるところだ。この丘に登るには歩いてのぼる方法とロープウェイでのぼる方法の2つがある。もちろん僕らはロープウェイで上までのぼり、そこから見渡す景色には本当に素晴らしかった。この丘で偶然にもギリシアに到着した時に会った日本人に再開した。この丘で約2時間くらい話をしてエジプト行きの飛行機の離陸時間が近づいてきたので丘からロープウェイでおりることにした。僕らは時間がなくて見ることができなかったのだが、夕日を見に来ると本当にきれいということなので、時間がある人は是非見に行って欲しいものだ。左にある上の写真がリカビトスの丘の頂上にある教会の写真。下が丘から見ることのできるアテネ市内。
出発までいつも晩ご飯に食べに行っていた「NEO」というレストランへ行くことにした。ここはシンタグマ広場の南側にあり、セルフサービスのレストランだ。ギリシアは少し物価が高いので、少しでも安いこの「NEO」に行っていたのだ。ここは本当においしく僕らは絶賛していた。「海外旅行の魅力」というコーナーにここでの料理も載せているので見てください。
出発の時刻が迫ってきたので僕らはバスに乗って空港へ向かった。僕らが乗るのは「エジプト航空」。初めて搭乗する飛行機で「どんな飛行機なのか?」や「どんなご飯がでるのか?」など不安でいっぱいだった。空港にあるエジプト航空のカウンターは小さく分かりにくかったので、飛行機もあまり期待が持てなかった。案の定、ものすごい小さい飛行機で、横に6人で間に1本通路がある機内だった。離陸まで話をしながら待っていると、なんと停電になったのだ。本当にこの飛行機でエジプトのカイロまでつくのか心配を抱きながら離陸したのだった。機内食はまあまあおいしかったが、デザートは甘すぎて食べることができなかった。飲み物はビールを頼んだのだが、出てきたのが常温のビール!冷えていないほどまずいビールはない。エジプトの旅が楽しみだったのから不安へと変わっていったのだ。
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