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アジャンタ(Ajanta)
交通手段 |
飛行機 |
飛んでません |
バス |
ジャルガオンから2時間 |
鉄道 |
走ってません |
デカン高原の北西に位置するアジャンタ。世界史を勉強したことある方には「アジャンタ石窟寺院」という名前に記憶がある人は多いと思います。アジャンタ石窟寺院は1983年に世界遺産に登録され、インド最古の仏教寺院としても有名ですが、何よりも壁画が非常に有名な場所です。この辺りはトラが生息しており、狩の最中にイギリス軍人が偶然発見した遺跡です。
アーグラから列車で約19時間揺られ、昼の2:40にジャルガオンという町に着いた。ここからアジャンタまではバスでの旅となるので、まずバス停を探すことになった。けれども、ジャルガオンという町は持って行ったガイドブックには載っていない何もない町だったので、バスターミナルがなかなか見つからず、しばらく駅の周りをうろうろしていた。するとインド人男性が親切にもバスターミナルまで連れて行ってくれたのだ。バス代は1人Rs20(約60円)。
目的地のアジャンタまでバスで2時間くらいなので少し寝ようかと思ったのだが、道が舗装されておらず、バスは2時間揺れ続けたため寝ることができなかった。仕方なく外の景色を眺めることにした。すると目の前に広がっているのはあのデカン高原だった。あまり地理に興味のない人はどうでもいいと思うが、大学で地理学を学んでいた僕にとっては少し感動した。バスから見えるのは地平線のように広がる綿花畑。ずっと外を見ていても全く飽きなかった。
途中バスを降り、タクシーRs60(約180円)でアジャンタへ向かうことになった。このタクシーで信じられないことを聞いたのだ!なんとアジャンタ石窟寺院は翌日は休みだというのだ。「そんなのは嘘に決まってる」と思いながらアジャンタに夜6時頃着いた。アジャンタは世界遺産にも登録されているほど有名な観光地だが、ホテルは非常に少ない。とりあえず、石窟寺院に最も近い「MTDC Traveller's Lodge」に1人Rs100(約300円)で泊まることになった。このロッジの値段交渉の時、本当に翌日は休みなのか確かめた。どうやら本当らしいということが分かった・・・。僕らはとりあえず、ロッジの前の屋台でカレーを食べながら「明日はどうしようか?」という話をすることにした。ロッジの周りには他に見るものもなく、1日過ごすにしてもすることがないので、移動日として明日1日かけてエローラに向けて出発することになった。右の写真は休みの日の石窟寺院前!
2日後・・・再びアジャンタに戻ってきた。2日前と違って観光客、それを目当てとする客引きもとても多かった。階段をのぼって行き、チケット売り場でお金を払い中に入っていった。アジャンタ石窟寺院は第1窟〜第28窟まで半円に位置し、一つ一つ見ていくとかなり時間がかかりそうだった。
第1窟はアジャンタでの1番の見所で、壁画の完成度が高く、保存状態もいい。とても紀元前に書かれたとは思えないくらい素晴らしいものだった。第2窟・・・と見ていくにつれ、壁画や内装が少し変わってくる。なかには未完成の石窟もあり、床を削って穴をあけているところがある。これは画家が壁画を書くために、パレットとして使うためにわざと削ったらしい。
遺跡は半円のため、28窟まで見ると同じ道を戻ってこなければならない。1月だが昼近くになると気温が上がってきたので、ゆっくり戻って行った。その時気が付いたのだが、外国人観光客も多いのだが、仏教を信仰していないインド人観光客が多いことに疑問を感じた。インド人の多くはヒンドゥー教を信仰しており、仏教はあまりいないはずなのに・・・。
アジャンタ石窟寺院の観光を終え、石窟寺院前からオート・リクシャに乗り、アジャンタから1番近い「ファルダプル」という村に向かった。ここからジャルガオン行きのバスがでているので、荷物を荷台にくくりつけ、行きと同じくデカン高原の中をバスで横断した。
ジャルガオン駅に着くと次の目的地サンチーへの列車の予約をすることにした。しかし、サンチーへの直通列車はなかったので、近くのボーパルという駅までのチケットを買うことにした。7時間の列車の旅ということもあり、2ndクラスだとかなりしんどいので、少し値段は高いがエアコン付寝台列車(A/C
Sleeper)をRs400(約1200円)でAM2:18発を予約した。
出発まで10時間あったので街をブラブラしたのだが、ガイドブックにも載っていない街なので、特に見所もなさそうだし、地図がないのであまり遠くに行くこともできない。疲れがあったということもあり、中途半端な時間に出発だったので、ホテルを探すことにした。3人別れて探し、結局「HOTEL
PLAZA」というホテルで1人Rs220(約660円)で休憩することにした。
このホテルは結構きれかったのでここぞとばかりに洗濯をした。洗濯が終わってから外に出て、晩ご飯(いつものようにカレー)を食べに行き、そしていつものようにチャイをした。街を歩いていても観光客は見当たらず、そのせいもあるのかオート・リクシャの客引きもほとんどいない。夜の8時頃ホテルに戻り、シャワーを浴び、夜中の1時まで仮眠をとることにした。
目覚し時計で夜中1時に起きた。起きてから乾かしていた洗濯物をたたみ、寝袋を小さくし、ホテル代を払って駅へ向かった。列車は時間どおり到着するとは思っていなかったが、念のために出発時間に合わせてホームで待っていた。予想通り1時間遅れて到着することが分かったので、みんなでチャイをしながら待つことにした。列車は3:30頃出発し、寝台列車なのですぐに眠りにつくことができた。目を覚ませば次の世界遺産サンチーだ・・・!
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アジャンタ石窟寺院前の食堂 |
ファルダプル村の食堂 |
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第26窟前にて記念撮影!向こうに見えるのが第1窟方面 |
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アジャンタ石窟寺院のすごさがこの写真で分かるでしょう。 |
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